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編集長のズボラ料理(763) 鶏肉と白ネギのポン酢炒め

ポン酢の量は好みで

 鶏肉と白ネギは相性がいいようだ。以前も炒め物を作った(ズボラ料理690回)。
 この時は、しょうゆ、酒、みりん、おろしショウガを混ぜたたれに漬け込んで焼いた。今回も2つの組み合わせで炒める。しかし、同じ味つけでは芸がない。ポン酢にするか、と考えた。困った時のぽん酢で、安直な発想ではある。
 それにしても、白ネギは活躍の場が多い。何か食べ物に一品足りないと感じた時に、「お待たせ」と言って登場してくる。青ネギほどではないが、白ネギも家にあることが多い。それはスーパーでの並び方に理由がある。
 白ネギは1本でも売っているが、2本をテープで巻いているものが必ず横にある。2本の方がお得感があるので、ついそちらを選ぶ。割と近くに住んでいる娘が来て、すき焼きでもするなら2本とも使うが、そうでない日常は、1本残ってしまう。
 その1本が一品足りない時の急場しのぎには役に立つ。「もの足りないなあ」とブツブツ言いながら、白ネギをぶつ切りにして、オーブンで焼く。これにしょうゆをたらし、カツオ節をふれば、それだけで十分。簡単ではではあるが、僕にとっては上位にランクする酒のあてになる。
 ぶつ切りをフライにすることもできる。小麦粉をまぶしたり、パン粉つけたりするので、やや手間はかかるので、手間かけついてにワサビでも挟んで揚げれば、立派な酒のあてになる。
 スーパーでは時々、3本をテープでまとめていることがある。これはお得感がさらに高まるので、どうしてもそれを選ぶ。そうなると、娘夫婦のほかに、少し離れた場所に住んでいる息子が同時にやって来て、すき焼きでもしない限りは、必ず残ってしまう。
 その場合は、せっせと食べる。でも大丈夫。白ネギはぶつ切り以外でも、細切りにすれば、使い道は広い。そのままバルサミコで炒めて、「イタリアン」とつぶやいて食べてもいい。白みそと炒めて、「和風ネギソース」とほくそえみながら、何かにかけて食べることもできる。
 うどんやそばに乗せる。この場合はできるだけ細く切って、「白髪ネギ」と通ぶればいいのだ。
 今回はぶつ切りの白ネギ。フライパンに油をひき、ぶつ切りの鶏肉を皮の方から焼き、焼き目がついたらひっくり返してさらに焼く。火が通ったらネギも入れ、フライパンを振りながら炒める。味つけはまずだしの素、ついでぽん酢。
 以前、居酒屋さんに行ったら、スモーク鴨と白ネギのワサビみそが出てきた。これはいいなあ。でもズボラでは、ここまではしない。いや、できない。白ネギは簡単こそ命。(梶川伸)2024.10.07

更新日時 2024/10/07


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