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編集長のズボラ料理(761) タマネギのみそマヨネーズ焼き

木の芽のような緑をちょっとあしらうとアクセントになる

 オーロラソースという言葉を知った時、美しい名前だなと思った。色も美しい。さっそく、どんなものか調べてみた。簡単なら作ってみよう、そう考えたからだ。でも、すぐにあきらめた。
 ベシャメルソースがベースになっている。では、ベシャメルソースとは何か。これも調べなければ、オーロラに行き着かない。2段調査をしなけれがいけないものは、ズボラ料理にはそぐわない。
 断念という苦渋の決断を、友人に話した。すると、意外な反応。「マヨネーズにケチャップを混ぜれば、オーロラソースに見える」。「なーんだ」である。ズボラにはそれで十分。
 考えてみると、マヨネーズにはいろいろなものを混ぜて使っている。明太子マヨネーズは、野菜スティックをつけて食べているではないか。わざわざ作らなくても、チューブ入りのものを売っているほどポピュラーといえる。
 タルタルソースもなじみがある。カキフライやエビフライに、ちょっと添えると、1ランク上の料理になったような気がする。僕の場合はそれどころか、タルタルソースのコロッケも作ってしまう(ズボラ料理514回)ほど、関係は深い。
 店でお好み焼きを食べる時、ソースを塗った後、店員さんが「マヨネーズもかけますか」と聞く。僕は家で作る時はしょうゆ派だから、ソースにもマヨネーズにも縁はない。ただ、店で聞かれると、つい「お願いします」と言ってしまう。マヨネーズを細く出し、素早く黒いソースの上に線を描いていく。このパフォーマンスが見たくなる。
 大阪市・千日前のお好み焼き屋さん「おかる」は、もっと手がこんでいる。マヨネーズで通天閣を描いたり、文字の「大阪」を書いたりする。ここまでされると、しょうゆ派は完全敗北となる。
 今回は手軽なタマネギ料理。タマネギは輪切りにする。レンジでチーンをして、火を通しておく。マヨネーズにみそを加えてよく混ぜる。タマネギの片面にオリーブオイルを塗り、その上にみそマヨをかけて、オーブンで焼く。皿に置いて、サンショウの葉を切ってふる。
 ツナマヨネーズは、コンビニおにぎりの人気商品だし、家ではポン酢マヨネーズが簡単だから時々使う。つまり、マヨソースは、何でもありなのだ。冷蔵庫を開けてみた。ワサビ、ユズコショウ、アンチョビペーストが目についた。順番にやってみるか。(梶川伸)2024.09.29

更新日時 2024/09/29


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