編集長のズボラ料理(367) トマト味コロッケ
食事のおかずを考え、何か一品足りないと思った時、スーパーでコロッケを買う。安いのに、満足する。
手っ取り早くメーンのおかずを、と考えた時は、スーパーでコロッケを買う。スーパー以外にテナントも入っているショッピングモールなら、肉屋さんの方のコロッケにする。メーンにするには、スーパーのコロッケより、メーンらしい気がするからだ。
遊びに行って、昼食と夕食の間に小腹がすいた時、肉屋さんを探し、コロッケを1個買う。この場合、スーパーは適さない。たいていは2個か3個がセットになっているが、ほしいいのは1個だけだからだ。時には5個もセットになっているものがあり、これを買ってしますと、小腹ではなく大腹になってしまう。
つまり、コロッケは、メーンデッシュにも副菜にもなるし、お菓子のような役割も果たす。コロッケは万能で、日々の生活の必需品だと言える。
先日、テレビを見ていたら、物まねタレントのコロッケが開いたコロッケ屋を紹介していた。思わず笑ってしまったが、それほどコロッケは身近な食べ物で、番組のネタにもなりやすいということだろう。
洋食屋さんというジャンルがあり、ここでもコロッケは、変幻自在に振る舞う。セットメニューでは豚カツかエビフライ、ましくはハンバーグかポークソテーが主役になることが多い。メーンだけでは量的に物足りない時に、コロッケの出番がやってくる。控えめにメーンに寄りそう。
ところが、コロッケ定食では、堂々とメーンになる。この場合ん、カニクリームコロッケかエビクリームコロッケのことが多いが、時にはジャガイのこともあるのだ。コロッケはには多様性がある。今回はその多様性を利用した。
ジャガイモをゆでて皮をむき、潰して塩、コショウをしてから揚げやすい形に成形する。軽く小麦粉をまぶしておく。缶詰めのカットトマトを皿にあめ、トマトをつぶす。成形したジャガイモの表面にトマトを十分につけ、パン粉をまぶして揚げる。
肉屋さんのコロッケは1個でも買いやすい。しかし、551の豚まんを1個買うのは、かなり勇気がいる。御座候となるとちょっとやそっと勇気では言い出せない。つまり、コロッケはハードルが低い食べ物なのだ。
それは作る時でも同じだ。コロッケの上にトマトソースをかけるのが普通だろうが、衣の中に床とソースう隠しても、それを許容する柔軟さがコロッケの魅力でもある。(梶川伸)2022.12.08
更新日時 2022/12/08