ちょっと味見を(1022) 湯浅ナス
遊び仲間で11月の初め、和歌山に遊びに行き、昼食に湯浅町で生シラス丼を食べた。するとメンバーの1人が「湯浅ナスを買いたい」と言い出した。JR湯浅駅前の店に湯浅ナスろ書いたのぼりが立っていて、その店に入った。
友人や店の女主人の話によると、湯浅ナスは伝統野菜だったがすたれてしまい、最近になって復活させたのだという。湯浅はしょうゆとともに金山寺みそも名産で、湯浅ナスはみそに入れる具として使われていた。
良い店に入った。湯浅ナスはその店が卸元になっていた。ただし、作っている農家は8軒だとか。早速買い求めようとしたが、女主人はあまり乗り気ではない。話しているうち、シーズンの終わりであまり栽培しておらず、しかも台風に2つ連続して見舞われ、B級品しかないのだという。それでも食べてみたので無理にお願いをして、分けてもらった。言われてみれば、皮の一部が茶色くカサカサになっていたが、気になるほどではない。女主人の真面目さを感じるやりとりのうえ、1つ100円で買った。
丸い形をしている。田楽にして食べてみると、身はしっかりとして歯ごたえがあり、食べ応えがある。ただ、皮はオーブンで焼いただけでは固すぎた。(梶川伸)2017.11.20
更新日時 2017/11/20