ちょっと味見を(560) スクガラス
大阪市大正区の沖縄料理の店「うるま御殿」が好きで、時々食べに行く。必ず注文するものに、スクガラス豆腐がある。
スクと呼ばれるアイゴの稚魚が主役。それを塩漬けしたのがスクガラスで、それを豆腐の上に乗せて食べる。スクが小さくて、何とも愛らしい食べ物だ。
スクは夏の大潮の日に、大群になって岸に向かってくるという。沖縄の人は夏のボーナスやごほうびと思って、それをすくい上げるのだと聞いたことがある。そんな物語がついているので、なおさら注文したくなる。(梶川伸)2016.08.26
更新日時 2016/08/26