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豊中・池田発ガンバルジャン①

野菜を手にポーズを取る、行きつけ農村のあるくらしのスタッフと、e-スローライフの武田知之代表(右端)

e-スローライフ――

 最近できた、あのお店。子どものころから知っている、あの工場。それを「なんだろう?」と思いながら素通りしてしまうのはもったいない! 豊中・池田には、その「?」を大きな「!」にする、面白い商品が並ぶ店、高い技術を持った工場があふれているのだから。

 「豊中・池田発ガンバルジャン」では、そんな店や工場、事業所の魅力を伝えていく。

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 2010年1月にオープンした「行きつけ農村のあるくらし」(豊中市本町1)。一見すると普通の八百屋だが、並ぶ野菜を販売するのはそれを実際に作った農家の人だ。

 「農村から都市という一方通行ではなく、消費者と生産者が会話する双方向のつながりを持った“少し変わった店”というのがコンセプトです」

 そう語るのは、店を経営するe-スローライフの武田知之代表。生産者の顔が見えるだけでなく、一番おいしい料理の仕方など気軽に話ができるため、何かと話題となる「食の信頼」が、すんなりと構築できる。店は現在、曜日替わりで丹波、北摂の5軒の農家が新鮮な野菜を販売しており、どれもファンがつくほどの人気ぶりだ。

 「一般の人が持つ農業に対する壁を、なるべく低いものにしていければ」

 武田さんの考えは、さまざまな農業体験イベントの開催につながった。自社農園での田植え、野菜収穫体験、店で行うイチゴ大福作りやコンニャク作り。家庭菜園の無料相談会も人気を集めた。

 店のスタッフには、大学生のインターン生も入れている。半年間という短い期間ながら、会社のプロジェクトに組み込んで働いてもらう。一日ごとに成長していく姿を武田さんは頼もしく見守る。

 「インターンを卒業した後も続く関係でありたいし、今のところそうなっている」。人を作っていくことが、地域への貢献にもなると考えている。

 行きつけ農村のあるくらしは、11月13日に能勢の自社農園で農家体験、18、28日に能勢柚子を使った入浴剤作りイベントを開催。詳しくは同店06-6854-3355。(礒野健一)
地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」第7号(2010年10月21日)

e-スローライフ 行きつけ農村のあるくらし

更新日時 2010/10/21


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