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豊中・池田発ガンバルジャン④

11月に行われた手作り教室の様子。右端が五寳美奈子さん。12月の教室は7日と10日にとよなかインキュベーションセンターで開催。問い合わせは080-2419-8181

 メッセージオフィスFuwari――

 いつも近くにいる人へ、遠く離れた大事な人へ、伝えたい思いはあるけれど、どうしたらうまく伝えられるかわからない。とよなかインキュベーションセンター(豊中市蛍池中町3)に事務所を構えるメッセージオフィスFuwari代表の五寳(ごほう)美奈子さんは、そんな思いを手のひらサイズのメッセージブックに綴って贈ってみては提案する。

 五寳さんが6年前、初めてメッセージブックに思いを綴った相手は、自分の子ども。思いのほか喜んでくれたのがうれしく、このささやかなプレゼントをもっとたくさんの人に知ってもらいたいと、2009年4月にインキュベーションセンターに入った。

 その後、HPを通じて依頼を受け製作を行っているが、大事にしているのは「できる限り、依頼主と直接会って話をする」こと。伝えたい相手には恥ずかしくて言えない言葉が、第三者の五寶さんと話すことで素直に出て来るという。大学に進学して初めて一人暮らしをする息子に、「お守り代わりに」と母の思いが詰まったメッセージブックを作ったこともある。

 依頼に応じて五寳さんが製作するほかに、手作り教室も行っている。小さいながらしっかりとした製本技術を使い、1時間半~2時間で完成させる。

 11月の教室に参加した安居(あぐい)香織さんは、保育園に通う息子に贈るという。「今年お兄ちゃんになって、少し寂しい思いをしているかもしれないけど、一番最初の宝物はあなただよと伝えたい」。三井里絵さんは今年生まれた息子に「生まれてきてありがとう」と贈る。お姉ちゃんになった長女からのメッセージも添えるつもりだ。

 五寳さんは「依頼主のほとんどは女性。男性から贈るのは照れもあって難しいかもしれませんが、もらった方は絶対うれしいはず」と、男性からの依頼も待っている。(礒野健一)
=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」第10号(2010年12月2日)

豊中・池田発ガンバルジャン とよなかインキュベーションセンター

更新日時 2010/12/01


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