池田・五月山動物園で羊の毛刈り
池田市立五月山動物園(池田市綾羽2-5-33)で5月7日、羊の毛刈りが行われた。羊の毛は伸び続けると皮膚病になる恐れもあることから、動物園は毎年、衣替えを前にした5月に毛刈りを行っている。
バリカンを握ったのは飼育員3人と、市立緑のセンター(五月丘5―2-5)で実施している「草木染・織教室」の受講生18人の計21人。毛を刈られたのはオス羊の「スグル君」で、体長は約1メートル強、体重は約70キロ。受講生は飼育員の補助を受けながら順番に、約30センチの巨大バリカンで羊毛を刈りこんでいった。
毛刈りを体験した斉藤恵さんは「羊の体温や、心臓の鼓動が伝わってきて、楽しかった。貴重な体験ができました」と話した。当日は天気もよく、毛を刈られたスグル君は、同園を遠足に訪れた児童たちに、さっそく涼しげな夏の装いを披露していた。
この日刈り取られた毛は洗浄して自然の草木で染め上げられ、糸に紡ぎ、マフラーやストールなど受講生のオリジナル作品になる。草木染・織教室の講師、中村千枝子さんは、「糸の状態から作品を作り上げる教室はよくあるが、羊の毛から糸を作り、作品制作に使う機織り機を自分たちで作る教室は全国を探しても珍しいと思います。11月ごろには作品展も行いますので、是非作品も見に来てほしい」と熱く語った。=情報提供・池田市(梶川伸)2014.05.08
更新日時 2014/05/08