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子どもと楽しみたい絵本 てくてく編21

「そんなときなんていう?」文:セシル・ジョスリン 絵:モーリス・センダック 訳:たにかわしゅんたろう(岩波書店)

【そんなときなんていう?】
 末っ子は闘病しながら、3月に大学を卒業しました。突然の病気の宣告に、彼はもちろんのこと、家族もどうして良いか分からず、不安でいっぱいでした。文武両道と言いながらも、武武両道になるほどスポーツ好き。スポーツができなくなる彼の悲しみは深いものでした。彼が前向きに治療に取り組めたのは、病気を克服してやるという強い心と、友達、同室の患者さん、主治医、看護師さんのおかげです。毎日、誰かが順番に、お見舞いに来てくれました。助言や励ましなど、たくさんの応援をいただきました。私より、彼女や友達を、同室の患者さんや主治医、看護師さんのほうがよく知っている…。この作品は色々な場面で、「そんなときなんていう?」と聞かれ、次のページにピッタリの言葉が書かれています。彼がみなさんに何と言うかは、教えてもらわなくても分かっているはず。「ありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです」。私も同じ気持ちです。(絵本を楽しむ会・M)

更新日時 2013/04/11


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