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子どもと楽しみたい絵本 てくてく編29

「こびととくつや グリム兄弟の童話から」作:カトリーン・ブラント 訳:藤本朝巳(平凡社)

【こびととくつや】
 私の通っていた幼稚園では、12月に、年長組は生誕劇を、年中組はクリスマスにちなんだお話を劇にして演じていました。衣装は保護者の手作りです。年中組の時の劇がこの作品で、私はこびとの役でした。母は手芸店を営むかたわら、真っ白な手編みのセーターに、紺のズボン、とんがり帽子などを手作りしてくれました。私の大のお気に入りはフェルトで作った赤い靴でした。先がとがってツンと上を向き、白い毛糸のボンボンがついた可愛い靴でした。とても気に入っていたので、擦り切れるまで、家で履いていました。あのころ、母の手作りの洋服を当たり前のように着ていましたが、自分はボタンつけも面倒がる不器用な母親になっていました。この作品の表紙を見たとたん、赤い靴を思い出し、懐かしくなりました。今さらながら、母にありがとうですね。今年のクリスマスのプレゼントには、何か手作りのものでもプレゼントしないといけないかなあ。(絵本を楽しむ会・M)
=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」第58号(2013年12月12日)

更新日時 2013/12/11


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