子どもと楽しみたい絵本 てくてく編32
【旅の絵本IV】
末っ子の入院生活の間、彼を慰めてくれたのは、同室の患者さん、友達、そして本でした。午後は、友達が来てくれましたが、午前は、私とつまらない話をしているか、本を読んでいました。いくらおしゃべりな私たちでも、毎日、そんなに話があるわけではありません。末っ子の入院病棟は、静かな病棟でした。大きな声で話すには、はばかられるところもありました。そんなある日、この作品を持って病院に行きました。この作品は、米国の風景が描かれているだけで、文字はありません。しかし、絵をよぉ~く見ていると、絵本の一場面が描かれていたり、動物が隠れていたりします。それを二人で、きゃあきゃあ言いながら、探して過ごしました。結局、二人とも大きな声で、しゃべっていて、いつも以上にうるさいことになってしまいました。騒がしいことで有名な私たちでした。私の拙文にお付き合いくださり、ありがとうございました。(絵本を楽しむ会・M)
=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」第61号(2014年3月13日)
更新日時 2014/03/13