このエントリーをはてなブックマークに追加

子どもと楽しみたい絵本 てくてく編⑯

「ジルベルトとかぜ」作:マリー・ホール・エッツ 訳:たなべいすず(冨山房)

【ジルベルトとかぜ】
 私が、スタッフとして参加しているちいさな絵本館では、子どもたちが来館するごとにスタンプを1つ押します。スタンプが10個たまると、手作りの風車をプレゼントとして渡します。1歳半になる男の子にも、その日がやってきました。風車をもらったとたん、その男の子は「ぶ~っ」と、音だけ立派な息を吹きかけました。ところが、風車はピクリとも動きません。何度も繰り返すのですが、やはり回りません。そうこうしていると、「ぶ~っ」と大きな音をたて、息を吹きかけるとともに、指で風車を回し始めました。そこにいた大人たちは拍手喝さい! ほんの数分で、彼は大きく成長しました。歩みの遅い子も、早い子も日々成長を続けます。未来に向かって歩み続けます。ジルベルトの風車は、秋風が回してくれます。ジルベルトが、秋風と遊び戯れる様子が、可愛いこと! 風でさえ遊び相手にしてしまう子どもってすごい!(絵本を楽しむ会・M)

更新日時 2012/11/07


関連地図情報

関連リンク