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子どもと楽しみたい絵本 てくてく編④

「ちいさなもみのき」作:マーガレット・W・ブラウン 絵:バーバラ・クーニー 訳:上條由美子(福音館書店)

【ちいさなもみのき】作:マーガレット・W・ブラウン 絵:バーバラ・クーニー 訳:上條由美子(福音館書店)

 元気な末っ子が、今秋大きな病に見舞われました。この作品の主人公のように歩くことが困難になる病気でした。主人公の父親は森まで行けない息子のために毎年、モミの木を切りに来て、クリスマスツリーに変身させ、春になるとモミの木を森に戻しに行きます。それを何年続けたことでしょう。でも、今年はいくら待ってもモミの木を切りに、父親が現れません。ところが突然、クリスマスキャロルの歌声が。男の子が自分の足で歩いて、森へやってきたのです。この作品を心の支えに息子の闘病を見守ってきました。元気だった息子の悲しみを心配しました。でも、甘えん坊の彼が、家族に悲しい顔を見せず、前向きに治療に取り組む姿に、私のほうが励まされていることに気付きました。息子の22歳の誕生日とクリスマスはもう間近。クリスマスの奇跡が、彼の誕生日プレゼントとなるよう祈りながら…。メリークリスマス!(絵本を楽しむ会・M)

ちいさなもみのき 福音館書店 マーガレット・W・ブラウン

更新日時 2011/11/30


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