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気軽にお寺に①ステンドグラスの寺 池田市・正福寺

ステンドグラスについて話す末本弘然住職

 本堂の壁に、ステンドグラスがはめこまれている。伝統的な入母屋(いりもや)造りとの対比が、目をひきつける。
 1993年に、本堂を改築した。その際に、ステンドグラス作家に製作を依頼した「明かり取りと美しさのため」と、末本弘然住職は趣旨を説明する。
 図柄は浄土の世界の昼と夜を表現しているという。幅2メートル、高さ50センチのものと一回り小さいものを2枚ずつ使い、昼は飛天(天女)が花びらを散らし(散華)、夜は飛天が音楽を奏でている。昼間に本堂の中から見ると、外からの光で飛天が美しく浮かぶ。
 末本住職の光へのこだわりがもう1つ。内陣に小さなミラーボールをつけ、法要の時などに、光を散乱させるのだ。
 寺は独り暮らしのお年寄り約20人に月に1回、昼食の宅配サービスをしている。妻増枝さんらが、季節のものを調理して、保温容器に入れた温かい汁物も添える。「ただでもらってもらうのが条件」だそうで、本堂の落慶後間もなく始めたので、20年近くも続いている。(梶川伸)
【正福寺(しょうふくじ)】池田市石橋4-15▽072-762-0610
=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」第32号(2011年11月3日)

正福寺

更新日時 2011/10/31


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