「石の道・いけだ」彫刻めぐり<8>岩村俊秀さん
府道箕面池田線(桜通り)を挟んだ左右に、岩村俊秀さんが1995年に作った「あそぶ風」と「わらう月」がある。
岩村さんは「私たち日本人が持っていた自然に対する感受性や敬意の念が消えつつあるような気がする」と話し、「本来、人が生きていくために大切な感覚や、気持ちを忘れ去ってしまわないように」との思いを込めて、日々感じる「風」と、毎夜眺める「月」をモチーフにした。
「子どもは風に乗ってあそぶことができる。大人は月に腰かけてわらうことができるかもしれない」と岩村さん。
一対の作品に込めた思いを育んでくれるよう願い、息子には「風」という字を、娘の名には「月」という字を使ったそうだ。 (進藤郁美)
更新日時 2011/11/02