「石の道・いけだ」彫刻めぐり<11>岡本勝利さん
岡本勝利さんが1995年に作った「石の華」が、府道箕面池田線(桜通り)にある。岡本さんは「作品の中に相反する性質のものを同時に取り入れる」と話す。「石の華」は設置場所の桜にちなみ、柔らかい花と硬い石を混在させて1つの形にしたという。
岡本さんは「一瞬のものでも、石に刻み込むと残る」と言い、「花には百花繚(りょう)乱と同時に、今にも壊れていくはかなさがある。風化していくはかなさも併せて表現した」とコメントする。
今も制作を続ける岡本さんの作品は東京都庁や長野県上田市の美ケ原高原美術館にもあるそうだ。(進藤郁美)
更新日時 2012/02/29