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池田市立歴史民俗資料館で呉春展

11月20日午後2時から成安造形大学教授の小嵜善通さんが「呉春と四条派」と題して講演する。聴講無料

 池田ゆかりの画家で四条派の祖である「呉春」が亡くなって今年で200年。五月丘1の池田市立歴史民俗資料館(田中晋作館長)で、呉春を紹介する特別展「没後200年呉春展」が開かれている。12月4日まで。
 呉春は宝暦2(1752)年京都に生まれ、30歳から約8年間池田に移り住んだ。池田で暮らしている間、文人画風の作品を多く描き、のちに写生画への転向を予見させるような作品も制作した。呉春のこの時期を特に「池田時代」と呼び、その画業をたどる上で重要な時期と位置づけられている。
 今回の特別展は、池田の自然豊かな生活の中で描いた「松鵲図」や「秋汀木芙蓉小禽図」、中国故事にちなんだ「郭子儀図」、写生画の「梶木鵲図」など池田時代の作品を中心に絵画、俳画など86点を展示している。また、画家呉春としてだけでなく、俳人月渓(げっけい)としての池田の人々とのかかわりや、呉春に師事した池田の門人葛野宜春斎(かどのぎしゅんさい)や馬寅(ばいん)についても紹介している。
 同館の高野弥和子主査は「呉春の存在は池田の文化の発達において大きな影響を与えました。呉春が過ごした場所で、展覧会を開くことはとても意義があると思います」と話す。
 入館無料。午前10時~午後6時。休館日は毎週月・火曜日と11月23日。歴史民俗資料館072-751-3019。(進藤郁美)

池田市立歴史民俗資料館 呉春

更新日時 2011/10/28


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