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身近な生き物たち④ 待兼山・阪大豊中キャンパス

ツマグロヒョウモンの雌(森康貴さん撮影)

 豊中市と池田市にまたがる大阪大学豊中キャンパスの北西部にある待兼山は雑木林を有しており、これまでに1000種類以上の昆虫が確認されている。

 学生組織・大阪大学生物研究会のOB、上尾(うえび)達也さんと森康貴さんに聞くと、樹液の出る木にはカブトムシ、ネブトクワガタなどが集まり、キャンパスを歩くとタマムシが飛ぶ姿を見ることもあるそうだ。待兼山の環境を示す虫として挙げるのはセンチコガネ。動物のふんや腐肉を餌にするため、住宅地が近く、猫も多い待兼山は絶好の場所という。

 大阪大学総合学術博物館の3階には、待兼山で採集された昆虫が標本展示されている。展示は季節ごとに内容が変わり、「今の季節に見られる虫」が並ぶ。

 博物館の裏から待兼山へ続く遊歩道を進むと、トンボやチョウ、バッタなどが数多く飛び回っていた。「待兼山は朽ち木もそのまま残すので、そうした場所にしかいない虫も見られる」と森さん。遊歩道は平日の昼間は解放されていて、誰でも通ることが出来る。(礒野健一)

大阪大学 大阪大学総合学術博物館 待兼山

更新日時 2011/08/24


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