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編集長のズボラ料理(767) キュウリのツナマヨ

キュウリは歯ごたえを残すなら、少し集めに切る

 コンビニおにぎりの1番人気の具は、ツナマヨネーズだと知ったのは、息子が小学生のころだった。サッカーのクラブに入っていて、ある練習の日に昼ご飯でコンビニおにぎりをまとめて買う機会があった。
 中身(具)はそれぞれ好きなものを選ぶ方式。その結果の2つのことについて、今でも鮮烈に覚えている。圧倒的に多かったのはツナマヨネだった。ゼロだったのは梅干し。僕ら団塊の世代には、想像もつかないことだった。
 綾小路きみまろではないが、あれから30年、おにぎりはどう変ったのか。インターネットで調べてみた。コンビニおにぎりの人気調査によると、2023年もツナマヨが1番だった。独走状態は続いているのだ。2番はサケ。梅は相変わらず弱い。
 そこで、トレンドについていこうと思い、コンビニおにぎりをなるべく食べてみることにしている。いわば、ズボラ方式のおにぎり調査。実施するにあたって、おにぎりは案外安いので、好都合である。フランス料理調査だと、ちょっと難しい。
 調査の結果、気づいたことがある。大きなおにぎりが目につくのだ。おにぎりというより、大にぎり。
 例えば、「まるで明太子ノり弁」。弁当ではなく、おにぎりだか、名前からして大きい印象を与えるではないか。具をたくさんはさんだサンドイッチタイプ。メンタイコ、白身魚のフライのタルタルソース、竹輪の天ぷら、卵焼きを、おかかご飯ではさみ、ノリがつけてあった。
 322円と高めだったが、おかずを一緒に食べている感があり、まさに弁当。ノリがおにぎりの面目を保ち、片手でも食べられるので、おにぎりの風情はあるが、「ノリ弁」と言われれば、さからえないくらいの大きさ。
 ポーク玉子シーチキンマヨも食べてみた。ポークランチョン、玉子焼き、シーチキンをご飯に挟んでいて、マヨネーズも使っていた。何と、大にぎりでも、ツナマヨは幅を利かせている。
 これもサンドイッチスタイルだが、表面にはノリを張っているので、おにぎりと言えなくもない。これは279円だった。
 キュウリは皮をゼブラ状にむき、軽く塩をふる。缶詰めのツナにマヨネーズを混ぜ、白だし、レモン汁をたらして、キュウリと和える。
 ツナマヨは便利で、ズボラ料理にはもってこい。芸はないが、簡単にしくものなし。(梶川伸)2024.10.18

更新日時 2024/10/18


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