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編集長のズボラ料理(719) カキのみそ漬け

ユズ酢ヨリユズの皮の千切りも散らした方がよかった

 夜にテレビのチャンネルをいじっていると、居酒屋さんで酒を飲んでいる番組に当たることがある。他人が酒を飲んでいるのを見て、何がおもしろいんやろ。
 いつもそう思うから、3分の2くらいの確率で、別の番組に変える。でも、3分の1くらいは、そのまま見てしまう。何がおもしろいんやろ、と思いながら。
 先日、思わず見入ってしまった居酒屋さんがあった。富山の店だったが、番組の途中から見たこともあって、富山市なのか、どこの市の店なのかかはわからない。客(番組の主人公)が、「訪ねてみたかった店」と女将に話していたので、そのまま見ることにし、やがて真剣に見続けた。
 カウンターだけの店。女将が1人でやっている。撮影のためなのか、客は主人公だけ。女将と話しながら、番組が流れていった。話の中身は、「居酒屋はいいね」というもので、何度もこの言葉が出てきた。客だけでなく、女将からも繰り返し。
 女将も居酒屋さんが好きで、通って飲んでいたそうだ。やがて自分で店をやるようになった。明るい声だが、どっしりと落ち着いた話し方で、好感が持てた。富山湾の魚介を使ったたくさんのメニューがあった。女将になってから、勉強したに違いない。
 居酒屋さんといえば酒を飲む場所だが、酒はどこでも飲めるわけで、そうすると居酒屋さんの値打ちは料理(あて)になる。その店で、客がいくつかあてを頼んでいて、食べてみたいと思ったものもあったが、知らない名前の魚を使ったものも多く、料理はほとんど覚えていない。ただ、話の中で、女将が「カキは食べますか?」と尋ね、客が応じ、なじみの食べ物だったので、その料理だけは覚えている。会話から想像して、僕も作ってみた。
 カキは水で洗って水分をふき、ショウガの千切りと一緒に酒蒸にする。蒸し上がったら、再び水分をふく。こうじ味噌に少し白みそを加えてビニール袋に入れ、そこにカキを加えてもみ、4~5時間漬け込む。キッチンペーパーでみそをふき取り、皿に盛る。
 まあ、こんなような料理だろうと推測した。ここまでなら、完全なまねの可能性がありるる。そこで、大葉の千切りを振った。ユズ酢もあったので、少量ふった。
 少し手を入れたので、このカキのみそ漬けをあてにして、女将と話してみたいものだ。番組のように、ほかの客がいない時に。ただ、店の場所も名前もわからないので、ちょっと難しそうだ。(梶川伸)2024.03.17

更新日時 2024/03/17


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