編集長のズボラ料理(720) オープンギョウザ
近鉄百貨店奈良店が、うちから1番近いデパートで、時々買い物に行く。歩いて1時間20分。帰りは電車で帰る。
地下の食料品売り場に行くと、必ず並んでいる店が3つある。1つは精肉店の福寿館。丁寧に肉を切り分けたりするせいもあり、客の流れが良くない。年末になると、正月用の肉を買う人が多く、1時間は並ぶ覚悟がいる。
2つ目は御座候。ここは回転がはやいので、覚悟はいらない。3つ目は御座候の隣の551蓬莱。ここは中途半端で。いつも列はあるが、10人以下がほとんど。ところが時には15~20人が並ぶ。こうなると、10分はかかる。並ぶべきか、パスするべきか、悩むことになる
551で買うのは豚まん。加えてシュウマイを買うこともあった。似ているなあ、と思いながら。皮が違うだけかも、とも思い始めて、豚まんと合わせて買うのはやめた。
さすがにギョウザまでは買わない。似た物3連発では飽きてしまう。代わりに、肉団子の甘酢は買うことはある。これも似てはいるが、見かけと味が3連発グループとは違いがあり、合わせて買っても許容範囲となる。
551でシュウマイを買わなくなって、食べる機会が減ってしまった。ところがSNSでたまたま、ギョウザのようなシュウマイような投稿を見た。花のような形をした手作りの食べ物。では、僕も作ってみるか。
SNSの通り、米粉入りのギョウザに皮を使う。そっくりまねてはあまりにも安易なので、1つはほぼまねて、少し変化つけたものを加え、2種類を作ってみた。
1つは合びきミンチを使う。それに細かく切ったニラと卵を加え、小麦粉、ゴマ油、白だしをそれぞれ少々加え、よく練ってあんにする。皮を2つ折りにしてその間にあんをはさむが、皮の口は閉じないまま、底を平らにするように押しつけ、シュウマイのような形にする。口の方はバラを想像しながら、少ししわを寄せる。
もう1つはエビを使った。背わたを取り、ゆでてから細かく切る。あとはミンチの時と同じようにする。フライパンに油をひき、包んだものを密集させて並べ、火をつける。しばらく焼いてから、だしの素と鶏ガラスープの素を加えた水を注ぎ、蓋をして蒸し焼きにする。フライ返しを使ってまとめてすくい、皿に乗せる。ポン酢で食べる。好みでラー油も使う。
狙ったのは花形ギョウザ。そのために、花柄の皿を用意したのだが、形が崩れ、花にようにはならなかった。仕方ないから、オープンギョウザという名前に変えた。(梶川伸)2024.03.22
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更新日時 2024/03/22