編集長のズボラ料理(625) イカとオクラ炒め
娘婿に誘われて、居酒屋「杉玉」に行った。お互いの家の中間点のような場所にあるので、便利だからだ。彼は2回目、僕は1回目だった。
すしのメニューも多く、値段もリーゾナブルで気に入った。インターネットで調べてみると、寿司郎系列店だった。それで合点がいった。僕にとってすし屋さんと言えば、回転ずしで、寿司郎にもお世話になっている。どこか親近感があったののはそのためだろう。最近はうそ告で問題になり、それ以降は足が遠のいているが。
回転ずしとすしいざ居酒屋は、どこか結びつく。しかし、一時期、ブームになりかけた「天ぷらまきの」に行ってみた時には、既設の店との関連性に全く気付かなかった。丸亀製麺(めん)の系列店だと知ったのは、だいぶ経ってからのこと。そういえば丸亀製麺は天ぷらを揚げている。ここに共通項があったのだろう。、
回転ずしには息子とよく行った。気兼ねなく食べられるからだ。その時にはルールがある。2人は決して、同じネタのすしの皿を取らない。皿にはたいてい同じものが2貫乗っている。そこで、同じネタはどちらかが選んだ1さだけにする。それを1つずつ食べると、たくさんの種類を味わうことができる。もんだは、食べ終わった皿をどちらの前に積み重ねていくか。
回転ずしでは僕は、あれば必ず生ダコを選ぶ。それから生のイカ。ついでに生のゲソ。あとは生ものなら何でもあり。息子の選択は違う。特に子どものころや若いころは、合ガモやら天ぷらといった邪道系を食べた。取った皿がテーブルに置かれれば、僕も1つは食べなければならい。好みじゃないのが、るーるおだから仕方がない。
すると、口直しに自分が好きなものを選ぶ。あわてると、すでに食べたイカやタコの皿を取ってしまう。そうなると罰則で、息子が2回続けて裏べる。また邪道系が続くという悪循環に陥る。最近は年をとったせいで改心し、オーソドック系が増え、回転ずしに行きやすくなった。
今回は便利なので、ぶ厚いタイプの冷凍イカを使い、短冊に切る。オクラはヘタと先の部分を切って塩もみし、軽くゆでしたあと、取り出して縦半分に切る。フライパンでニンニクオイルを作り、イカを入れて焼くようにして炒める。少し焦げ目がついたら、オクラを加え、チューブ入りの中華ペーストとコショウで味をつける。
回転ずしで、値段の高いものは1皿に1貫しか乗っていない。これは2人で1皿ルールの時に困る。この場合は皿を手にした者勝ち。あとは、ビールと酒も。息子はそれほど飲まないので、ここは僕が圧勝する。(梶川伸)2022.10.05
更新日時 2022/10/05