編集長のズボラ料理(553) 生マッシュルームのサラダ
夕食を作るのが面倒くさい時、スーパーで調理されたもの・でき合いを買いに行く。何せ、我が家からイオンモールまで直線距離なら100メートルちょっとしかないからだ。
ただし、うちのアパートの玄関はモールとは反対側にあり、買いに行くにはアパートの端をグルッと回らなければならない。それでも、うちの玄関から食料品売り場までは2分で行ける。でき合いを買うには、好都合な位置にあり、つい頼ってしまう。
刺し身をよく買うが、でき合いには刺し身も入るのか、という疑問がある。火を通していない生の魚だし、魚を切ってあるだけに見える。僕は魚をさば経験がないに等しく、同様な人が多いはずで、その点を考慮すると、刺し身は立派な調理食品といえる。
大根の細切りがついているから、これも調理なのだろう。ただし、プラスチックの菊の花はいらない。第一、食べられない。
自宅近くにはもう1つ、近商ストアというスーパーがある。そこまでは歩いて6分。途中に交差点があり、信号のひっかかると7分かかることもある。
刺し身はたいてい、近商で買う。刺し身ができ合いなのかどうかを考えるには、歩いている時間、信号待ちの時間がちょうどいいからだ。ただ、何度通っても結論が出ず、奥深いテーマだということが分かった。
調理してあるかどうかは別にして、刺し身は本来、生の魚介類を切ったものを連想する。しかし、最近はそれ以外にも使われる。
クジラの尾の身の刺し身もあれば、牛肉の刺し身もある。焼き鳥屋さんに行けば、メニューの中に「刺し身盛合わせ」を見つけることもある。これらは生だから、どこか納得できる。
では、コンニャクの刺し身、カマボコの刺し身、ユバの刺し身はどうか。生ではないので、違和感がある。しかし、店のメニューに書いてあると、つい注文してしまう。何だか粋な気がするからで、違和感など吹っ飛んでしまう。
洋風の料理を店で食べると、サラダの中に生のマッシュルームが入っていることがある。これは生だ。ただ、ほかのキノコの刺し身は食べたことがない。
インターネットで調べてみた。すると、キノコの中で生で食べるのは、マッシュルームだけ。ほかのキノコは口の中がイガイガするなど、食べられたものでhかないらしい。
店のサラダの場合、マッシュルームはパラパラふってあるだけ。どうせなら、がバッと食べてみたいではないか。
マッシュルームは石づきを切り取り、薄切りにする。イオンの天然だし・カツオ(なければだしの素)の袋を破り、ふるいにかかけて、細かい粉だけをマッシュルームにかける。塩も少々ふり、かき混ぜる。バージンオリーブオイルをかけ、乾燥パセリもふりかける。
実はこの料理、参考にしたものがある。茅乃舎のだしを買った時、使い方を書いた小さな冊子がついていて、その中の1つにあった。それなら、茅乃舎のだしを使うべきだろう。でも、高いからなあ。茅乃舎さん、ごちそうさまです。(梶川伸)2021.10.17
更新日時 2021/10/17