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ちょっと味見を(1529) 四国まんなか千年ものがたりの遊山箱弁当

四国まんなか千年ものがたりの遊山箱弁当

 高松市の出かけた際、友人に誘われて、JR四国の観光列車「四国まんなか千年ものがたり」に乗った。香川県の多度津駅と徳島県の大歩危(おおぼけ)駅の間を、ゆっくり走り、いくつかの駅で止まるノンビリした列車旅。
 楽しみは列車の中で食べる料理だ。大歩危から高松の間に出たのは、遊山箱の弁当。遊山箱は徳島県などに伝わる子ども楽しみに由来しえいる。子どもたちばかりで山に遊びに行くときに、携帯用の重箱(遊山箱)に食べ物を詰めていく。それをもじっている。作っているのは徳島県三好市、味匠藤本。
 手提げの箱のから、小さな3段の重箱を取り出す。品書きが添えてあったので書いてみる。一の重は海老寿し、サーモン寿し、かっぱごはん、細巻き、五穀ごはん、もずく酢、金包らっきょう。二の重はだし巻き卵、鰆(さわら)利休焼き、おかき揚げ、海老つや煮、生麩田楽、紅かまぼこ、季節のおひたし、野菜煮しめ。三の重は阿波鳥酒蒸し、四季の果物。椀物(わんもの)そば米汁。食後のコーヒー、季節の和菓子。料理名は「鳥語花香 春の遊山」となっていた。
 店の近くを列車が通ると、店の主事が旗を振って歓迎してくれた。その周りはかかし。なかなかの演出だった。(梶川伸)2019.03.30

更新日時 2019/03/30


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