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ちょっと味見を(1139) 新のランチコース

突き出し

 高松市で友人と昼ご飯を食べながら、お酒を飲むことにした。友人が連れていってくれたのは、「新」という店で、ちょっとした友人がやっているのがそこへ炒った理由だった。
 和食のしゃれた店だった。奮発して2800円のコースだった。突き出しは菜の花のおから和え。上に桜の花びらの形に切り、周りにピンクの色をつけたユリネのようなものが乗っていた。春を意識した演出であろう。次に出てきたのは、地元のカキの照り焼き。小粒ながらプリプリしていて、器に5つも入っていた。
 刺し身はウニ、クエ、ヨコワ、イカ。梅の枝が添えてあった。タラの芽の天ぷらとタラの白子の天ぷら。だじゃれみたいな料理だが、これは遊び心だろう。餅米を底に沈め、空間を裏ごしして再び空豆形にして上に乗せた茶碗蒸しと、タイラギの蒸しご飯。デザートはメロンとゼリー寄せだが、ここにも突き出しにあった花びらと同じものがひとひら散らしてあった。ストーリーを感じるコースだった。(梶川伸)2018.03.18

更新日時 2018/03/17


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