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編集長のズボラ料理(290) ゴボウの揚げギョウザ

ゴボウは煮てあるので、揚げる時間はあまりかからない

 ギョウザの皮が時々余っている。ギョウザを作ればそんなことはないのだが、そうではないからだ。
 子ども2人が家にいたころは、しばしばギョウザ大会をした。我が家のギョウザ大会は純ギョウザ大会と言ってもいい。徹底していて、ギョウザだけしか食べないストイックな行事だった。もちろんご飯も食べない。皮がご飯代わり、中のあんがおかずになる。だから、最高120個を作っていた。余ったとしても皮ではなく、完成品だったのだ。
 しかし、ビールのつまみに、ソーセージやチーズを包んで揚げることがある。そうなると、ギョウザの皮1袋は使わない。だから余る。
 そこで、どうするか。皮を縦に切って揚げる。パパッと塩を振って食べれば、これもビールのつまみになる。ジャムをつければおやつになる。野菜サラダの上に乗せれば、おかずになる。
 揚げると量がふえるから、得をした感覚になる。炒めたミンチのレタス包みを作る時に、ハルサメを揚げて、それを砕いてミンチ下に敷く。ハルサメは揚げると大きく膨れ上がる。レタスで巻く中身の増量となるので、ありがたい食材といえる。一方で、姑息(こそく)な手段でもある。
 ギョウザの皮はハルサメほど大きくはならないが、やはり膨れる。だから皮だけを揚げるなら、4~5枚も使えば十分である。だから、皮はまだ余る。
 先日、冷蔵庫を開けると、皮が10枚ほど残っていた。さて、どうするか。そんな時にはテレビを見るに限る。チャネルを次々に変えていれば、どこかで食べ物のことをやっている。それを参考にすればいい。その原則にのっとって、ちゃんと参考にした。旅番組の中だった。ただし、レシピのある料理番組ではなかったので、ズボラ流で作ってみた。
 ゴボウをギョウザの皮に包めるような長さに切り、さらに縦にも切って、割りばしの太い部分くらいの太さにする。鍋に湯をわかし、白だしを入れてゴボウを煮る。ゴボウをあげ、ペーパータオルで水分を取り、何本かまとめてギョウザの皮に包み、油であげる。
 この3種類の連続作成により、ついに冷蔵庫の中で粘っていた皮を使い切った。(梶川伸)

更新日時 2018/01/24


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