ちょっと味見を(917) 「アなり」のソバ
遍路は結願すると、大方の人は高野山にお礼参りに行く。先達(案内人)を務めている遍路旅もそうで、その時には四国や淡路島で泊まった翌日に、高野山に行くことが多い。そうなると、高野山に登る前に昼ご飯となる。よく世話なったのは、和歌山県紀の川市の「アなり」だった。
文化財になって旧河野家住宅の古民家を使ったまちおこしの拠点で、そこでソバを出している。出石ソバのような皿ソバで、つゆにつけて食べる。薬味のほか、生卵と長イモのすりおろしがついていた。最初に食べた時、男性参加者には少し物足りないかと思い、細巻きのすしもセットにしてもらったが、それがビニールパックに入れてあり、まちおこしの施設らしいと思った。(梶川伸)2017.08.07
更新日時 2017/08/06