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編集長のズボラ料理(266) 玉子豆腐と野菜・わかめのサラダ

玉子豆腐と野菜・わかめのサラダ

 一膳飯屋で昼ご飯を食べる。陳列ケースに出来上がっている料理が並んでいて、好きなものを選ぶ。メーンとご飯とみそ汁、これは決まっている。
 そのあとで、ちょっと悩む。もう一品ほしくなるからだ。そこで、冷奴に目が行く。だから、追加一品の豆腐の確率は5割に及ぶ。さらに小鉢に手が伸びることがある。追加二品の場合は、豆腐の選択率は実に8割に及ぶ。満腹になるが、食べ終わって後悔する。昼食を安く抑えるために一膳飯屋に入ったのに、結局は高くなる。これは、店側の思うつぼではないか。
 なぜ、そんなわなにはまるかというと、豆腐が大好きだからだ。実は、それは見栄で言っているだけで、本音はや安いからにほかならない。だから、豆腐に関連するものはおおむね好きで、よく食べる。高野豆腐もしかり。
 玉子豆腐も好物だが、ふと真剣に考えることがある。「これは豆腐なのか?」と。では、沖縄料理の居酒屋さんに行った時に頼むジーマミ豆腐(ピーナツ豆腐)はどうなのか? 精進で出てくるゴマ豆腐は? こうなると、「豆腐とは何か?」という大きな命題に突き当たる。
 先日、京都市の水円という店で昼ご飯を食べた。セットになっていて、その中の1品にゴマ豆腐の天ぷらがあった。こうなると、豆腐の概念からは離れてしまって、黙々と食べるだけになる。
 ただ、真剣に大問題に向き合うのは、このように文章を書いている時だけだ。それも書くことがないから、思い付きで行数伸ばしをしているだけのことである。
 「どこまでが」と思うものはほかにもある。サラダがそうだ。野菜とオイルと酢が本来の姿かもしれないが、はてしなく広がっていく。
 仲間で飲み行き、女性が入っていると、注文の中にサラダが入る率は90%を超える。女性がk半数を占めると、大根サラダを筆頭に野菜サラダがほとんどとなる。そうなると、男性組がが関与できるのは、ドレッシングが洋風か和風の選択だけに縛られる。時に豆腐サラダもあるが、これも元は大豆だから、野菜の延長線上になる。
 男性と女性の数が拮抗していると、海鮮サラダや鶏のササミを混ぜたサラダなど、中途半端な妥協の産物サラダになる。野菜うぃたくさん使って量を増やしているのだが、これも野菜のサラダのギリギリの範囲内ではあるだろう。
 男性ばかりだとどうなるか。定番はイモサラダだろう。ジャガイモも野菜といえばそうなので、許容範囲かもしれないが、見た目は全く違う。では、マカロニサラダはどうなのか。ここまでくれば問題は深刻だが、これも文章の行数かせぎだから、冷静に考えると、何ちゅうことはない。
 中途半端なサラダを作る。レタスは千切り、ワカメはさっと湯にくぐらせて緑色にし、適当に切る。ミョウガでも大根でもカイワレでも好きなものを加える。それらを混ぜる。玉子豆腐を適当に切って、上に乗せる。玉子豆腐についているたれをかけ、味の足りない分はポン酢で補充する。(梶川伸)2017.07.16


更新日時 2017/07/16


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