ちょっと味見を(901) 御前酒雄町米純米大吟醸
友人親子が岡山県の温泉に行った。その友人から土産にもらったのが、御前酒の雄町米純米大吟醸だった。真庭市の辻本店の商品だった。
御前酒は岡山を代表する日本酒の1つといえる。酒米は雄町にこだわっている。雄町は古いタイプの酒米で、現在の酒造好適米は雄町をルーツにしているものが多い。岡山家の南部から兵庫県の西部にかけての地域で栽培されている。そんなことの魅力を感じ、京都・伏見の玉乃光や、大阪・池田の呉春といった雄町を使った酒をよく飲む。
御前酒は、本場である雄町にこだわっているのがうれしい。吟醸香漂うというような酒ではないが、バランスがとれているうえ、どこか控えに感じる味で、落ち着いて飲みたくなる。(梶川伸)2017.07.22
更新日時 2017/07/22