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押しつけ花物語(51) シモツケの固い結束

シモツケ、ハハコグサ、カタバミ、クフェア、アカバナセンブリなど

 シモツケの名前は、下野(しのつけ)の国で初めて見つけらたことに由来する。低木で、春から初夏にかけて、ピンクの小さい花を咲かせる。
 花は密集した塊になっている。コデマリのような咲き方だが、花の集まる密度はさらに高い。しかも、産毛のようなものに覆われている。塊だから厚みもある。このため、押し花には向かない。
 シモツケの時期が終わったと思っていたら、散歩道でまだたくさん花をつけている木に出会い、押し花にしてみた。花を1つずつ外して押すことは、かなりの根気がいる。やむを得ず、塊のまま紙にはさんだ。
 できあがりは予想した通り。厚みがあって密集しているため、水分が早く抜けず、色はくすんだ紫色になってしまった。花を1つずつにしてから紙にあしらおうとしたが、なかなか結束力が固かった。それもシモツケの特徴とあきらめ、細かい花を散らす狙いも実現できなかった。(梶川伸)2021.08.06

更新日時 2021/08/06


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