押しつけ花物語(09) マルバルコウソウの底力
都会と田舎の境目のような地区に住んでいるので、夏から秋にかけてマルバルコウソウを見かける。ラッパ状で、赤みがかったオレンジ色の花をたくさんつける。
小さい花だが、あまりない色なので、結構目につく。野生化して勢力を伸ばし、去年は川の堤防で咲いていたかと思ったら、今年は車がよく通る道路脇でも見かけた。
この花の親類にルコウソウがあって、鮮やかな赤い花を、うちの近くで見たことがある。園芸種にもなるが、野生化はしないらしい。きっとマルバルコウソウは、色で負けている分を、数でカバーしようと、底力を見せるのだろう。(梶川伸)
更新日時 2014/10/11