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飛行機内で初期救急を行った夫妻に感謝状

感謝状を手にした澁谷さん夫妻

 豊中市北消防署(古山巌署長)は10月29日、飛行中の機内で窒息し、意識を失っていた女性の人命救助に協力した澁谷真一さん(兵庫県小野市在住)と、妻の朋さんに感謝状を贈った。
 真一さんは消防職員で、妻の朋さんは看護師。2人は機内の急病者に応急手当を施し、大阪空港到着後、豊中市北消防署の救急隊に引き継いだ。妻の朋さんは「病院だと医療機器が整っているが、機内では限られたものしかなく、大変だったが、命を救えてよかった。普段からAEDの場所を把握するなど、危機意識を持つことが大切だと感じた」と話していた。
 9月2日の午後7時10分ごろ、鹿児島空港発大阪空港着の全日空の機内で、85歳の女性が食事をとっていたところ、のどに詰まらせ、窒息状態に陥った。客室乗務員が発見し、機内アナウンスにて医療関係者への協力を求めたところ、救助を申し出たのが澁谷夫妻だった。2人は女性が窒息状態と判断し、即座にハイムリック法を行い、口腔内から異物を除去した。その後、機内にある酸素ボンベで酸素投与を行うと共に、機内装備の血圧計と聴診器で血圧を測定。救急隊に引き継ぐまでの間、呼吸循環と体位の管理を継続的に行った。
 女性は大阪空港到着後、国立循環器病研究センターに搬送された。素早い応急処置と救急隊や病院との連携が功を奏し、一命を取りとめ、その後、後遺症も見られていない。
 感謝状贈呈式で、古山署長は「消防職員として普段から訓練している真一さんと適切な処置を行った朋さんの2人のおかげで命を救うことができました。救急の意識が高いお2人のように、本市の消防では、市民の救急の意識を高める活動を引き続き行っていきたい」と話した。=情報提供・豊中市(梶川伸)2014.10.31

豊中市北消防署

更新日時 2014/10/30


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