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子どもと楽しみたい絵本 てくてく編⑥

「チムとゆうかんなせんちょうさん」作:エドワード・アーディゾーニ 訳:せたていじ(福音館書店)

【チムとゆうかんなせんちょうさん】作:エドワード・アーディゾーニ 訳:せたていじ(福音館書店)

 この作品のチムは船乗りになりたい男の子。仲良しのボートのおじさんが船乗りの時の話をしてくれるのを楽しみに、浜辺に毎日通っていました。ところが、ある日、おじさんの目を盗んで、外海に出る大きな汽船に乗り込むことに。船は嵐に巻き込まれ、チムは船長さんと取り残されます。ところで、我が家の末っ子は、私と似た好みで、洋画が大好き、泣きだす場面も一緒、アーディゾーニも大好き。映画「タイタニック」を観ていた時、タイタニックが氷河に衝突して、どんどん浸水し、大きく傾いて、みんなが逃げまどいます。それを目の当たりにして、船長さんが、船とともに沈みゆく運命を受け入れた顔をした瞬間、二人とも、叫んだのです。「あっ、チムとゆうかんなせんちょうさん!」って。チムが「うみのもくずとなろうとも…」と決心する場面での船長さんと同じ顔に見えたのです。泣いていたのに、顔を見合わせて大笑いです。(絵本を楽しむ会・M)

福音館書店 エドワード・アーディゾーニ せたていじ

更新日時 2012/01/31


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