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編集長のズボラ料理⑲紅茶豚のマーマレード焼き

焼き豚のような味わい。フライパンに残ったたれを、かけても良い

 毎日新聞旅行の遍路ツアーや、仲間うちの遍路旅行を案内すると、みんなが「豚になる」を連発することになる。ともに1泊2日の短い日程ではあるが、決められた食事以外にも、ついつい買い食いをする。自宅に帰ってみれば、しっかりと肉がついているからだ。どうも、遍路らしくない。
 夕食は当然のごとく、宿でしっかりと食べる。昼食はちょっと様相が違う。店を選ぶのは僕で、なるべく地元の食べ物を心がける。B級グルメも多い。しかも、徳島ラーメン、鍋焼きラーメン(高知県須崎市)、骨付きドリ(香川県丸亀市)、あん餅雑煮うどん(香川県)といった一発勝負に出る。
これは非常に危険なかけになる。その一品が嫌いな人は、全く食べられないことになってしまう。それでもあえて、冒険をする。理由は簡単だ。僕が食べたいから。
 買い食いの最大の誘惑は、高速道路のサービスエリアと道の駅だ。しかも最近は、阿波ポーク(徳島県)だの、媛ポーク(愛媛県)だの、各所でブランド豚が待ち構えている。
 例えば、松山自動車道の石鎚(いしづち)山サービスエリア。レモン豚なるものの串焼きを売っている。レストランのメニューには、レモン豚のカツがある。レモン栽培で知られる島で育てた豚らしい。大いに迷ったが、その時は時間に余裕があり、レストランで早食いをした。
 高知県四万十町の道の駅「あぐり窪川」に、地元の仁井田米で育てた豚の商品がある。この誘惑は強かった。豚まんを見つけて食べてみた。この豚を使ったカレーパンもあって、ついでに食べた。プーンと、たれの焦げたにおいが流れてきた。これはたまらん。串焼きをほおばった。うまかった。ほどなく、昼食となった。豚になるわなあ。。
 確か、新聞に載っていて、ズボラ流に作ってみた料理。豚肉の塊を紅茶で20分煮る。大きければ、火の通りが良いように二等分して煮る。フライパンに軽く油をひいて熱し、ゆでた豚を回しながら表面を焼く。マーマレードにしょうゆ、酢を加えてよく混ぜ、豚にからめながらしばらく焼く。マーマレードだれが焦げつく前に、火を止める。食べやすいように切って皿に盛る。たれの量はいつも通り適当だが、僕の場合、マーマレードは多めで、1瓶使う。(梶川伸)

仁井田米 レモン豚 あぐり窪川

更新日時 2011/09/08


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