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編集長のズボラ料理(778) 鶏肉とサトイモの竜田揚げの甘酢炒め

照りが大事

 今年もよく紅葉狩りに行った。
 自宅近くにもいくつか公園があって、モミジやカエデの木も結構あるので、手軽に紅葉を見に行くことはできる。歩いて10分ほどの京都府木津川市・土師山公園には、約20本の木があるので、個人的な紅葉の名所になっている。
 公園で色づいた葉をもらう。公園までの間にイオンモールがあり、買い物ついでに何度も行くので、日を追って黄色から赤までのグラデーションを見ることできる。色づいた葉を押し花のようにして、テーブルの上あしらう。すると春まで室内紅葉を楽しけことができる。
 それで十分とも思うが、紅葉狩りとしては物足りない。紅葉見物か紅葉拾いのような気がする。「狩り」の感覚がない。近すぎるのだ。
 そこで、遊び仲間の車で遠出をした。参加者は計7人で、目的地は兵庫県丹波市。これなら狩りになる。
 丹波市で紅葉と言えば、丹波三山の寺となる。ところがほぼ無名の桂谷寺。メンバーの1人が、丹波市に住む知り合いがら聞いたというので、まず紅葉狩りの場所は決まった。
 次は昼ご飯。僕はインターネットで見た「ゆめの樹」が気になり、事前に仲間に諮って、栗ご飯のセットを予約した。その次はお土産。グルメの友人はその手の情報に詳しく、モンブランが人気の「ささき」に寄ることを決めた。
 準備万端、いざ出発。まず桂谷寺へ。着いて驚いた。何と、隣がゆめの樹。さらに驚いた、その筋向いがささきだったのだ
 あまりの集中度に時間があまり、丹波市内の酒蔵2つにも行った。運転手役には悪かったが、もちろ試飲をした。顔が赤くなり、そこでも紅葉狩りとなった。
 遊び仲間とは別に、京都市の永観堂にも行った。人がウジャウジャだった。奈良公園にも行った。ここも人がウジャウジャだった。
 奈良公園の写真をフェイスブックに投稿すると、丹波市に一緒に行った友人から電話があり、奈良公園に行きたいという。そこで1日おいて、また奈良公園に行くはめになった。ちょっと狩りすぎである。
 今年は行かなかったが、奈良県では斑鳩の竜田川が万、葉に時代からの紅葉の名所になっている。竜田揚げは、竜田川の紅葉からきている。
 鶏肉を棒状に切る。しょうゆ、砂糖、みりん、おろしショウガ、だしの素を混ぜた液を作り、鶏肉をしばらく漬けこむ。水分をふいてカタクリ粉をまぶし、油で揚げる。サトイモは皮をむいて輪切りにする。鍋に湯をわかし、白だしを加えてサトイモを煮る。水分を切り、カタクリ粉をつけて油で揚げる、砂糖、酢、しょうゆ、水を混ぜて甘酢を作る。フライパンに甘酢を入れて熱し、鶏肉、サトイモを加えてよく混ぜ、最後に溶いたカタクリ粉を加えてとろみをつける。
 味つけしてカタクリ粉を漬けてあげると、味つけの少し赤い色と、白いカタクリ粉が、川に浮かぶ紅葉に見えることから、竜田揚げと言うらしい。今回ℋさらに、甘酢をからめてしまったので、枯れた紅葉のようになってしまった。(梶川伸)2024.12.20
 

更新日時 2024/12/20


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