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編集長のズボラ料理(740) からしそばのあんかけ

からしは痛め宇rと辛さが弱くな℞うので多く使う 

 おもしろい偶然があった。娘夫婦が昼ご飯に誘ってくれた中華料理店での話。
 誕生日のような機会があると、しばしば娘夫婦と昼ご飯を食べに行く。僕は京都府と奈良県の府県境に住んでいるが、生活圏は奈良。娘夫婦は近鉄の駅で奈良側に4つ離れた場所に住んでいる。だから、たいては奈良の店に行く。
 時には近鉄大和西大寺駅の駅ナカで、娘婿と飲むこともある。どちらの家からも2つ目の駅で、ちょうど中間点にあたる。駅ナカには立ち飲みの居酒屋さん、立ち飲みの洋酒のバー、わずか2席の練り物の店のイートインスペース、5~6席のタコ焼き屋さんなど、飲む場所には事欠かないからだ。娘は「練り物の店だけはやめて。目立つから」と言うが。
 こんな便利な飲み所はめったにない。家を出て20分で飲み始めることができる。1つだけ困るのは、飲み終わった後はお互いに自宅そばの駅に戻るのだが、出入りが同じ駅になってしまう。そこで、いったん大和西大寺駅の改札を出て、また入り直さなければならない。その時、いつも思う。駅の外で飲めばよかった、と。周辺には駅ナカの何倍も店がある。
 先日は京都市営地下鉄の今出川駅で待ち合わせて昼ご飯に行った。店を探すのは娘婿の役割りで、良心的な店を見つけてくれる。いつもは店の名前や料理のジャンルはあらかじめ教えてくれるのだが、その時は「楽しみにしていて」ともったづけた。
 中華料理店「鳳舞楼」だった。料理を選ぼうとすると、娘婿が「ここはからしそばのあんかけが人気。以前、テレビで見た」と言う。これが、偶然のおもしろさで、思わず「エーッ」と声が出てしまった。
 実はその数日前、テレビで京都のからしそばを見た。娘夫婦が見たのは、別の番組だったようだが。そこで、昼ご飯の前夜は、自宅でからしそば作りに挑戦していたのだった。それから17時間後の連続からしそばだった。
 では、自宅編。中華麺をザルに入れ、酒をふってほぐす。和がらしを加えてよく伸ばす。鍋で湯をわかし、鶏ガラス―プの素を加えてスープを作る。
 フライパンに油をひき、中華麺を入れ、からしを混ぜながら炒め、押さえつけて焼き目をつけてから皿に盛る。あんの材料は豚肉とエビ、家にあったハクウサイ、キャベツ、タマネギ、ニンジンなどの残り野菜。フライパンにサラダ油とゴマ油をひき具材を炒める。鶏ガラスープを加えてさらに炒め煮にし、砂糖、しょうゆ、コショウで味をつけ、最後に溶いたカタクリ粉でとろみをつけ、麺にかける。
 さて、翌日のからしそば。さすが本職。うまみが違う。良かった、良かった。もし僕のからしそばと変わらなかったら、娘夫婦の立場がなくなるところだった。素人料理だから効果的だった。(梶川伸)2024,06,38                                                           
    

更新日時 2024/06/28


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