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編集長のズボラ料理(737) アスパラのダブル巻き焼き

蒸す工程を入れるなどして、皮の焼き具合は好みで

 ギョウザの皮は安い。30枚で120円前後だから、1枚にすると4円ほどだから,
気軽に買ってしまう。
 子どもたちが小さいころは、しばしばギョウザ大会をしたので、1度に3袋も4袋も買った。なぜなら、その日の晩ご飯はギョウザしかないからだ。副菜なし、ご飯なし。ホットプレートで焼いては大皿に移し、食べている間にまたギョウザを焼く。それを繰り返し、ただひたすらギョウザだけを食べる。
 たくさん食べるためには、野菜が多い方がいい。さっぱりするからだ。僕の場合、豚ミンチほかにキャベツ、ハクサイ、ネギ、ニラ、タマネギ、シイタケを刻んで使った。安上がりだが、切る作業に時間がかかった。副菜など作っている暇はない。
 最近、娘夫婦が遊びに来ると、時々作るようになった。娘婿は人をのせるのが得意で、「野菜が多いので、いくらでも食べられる」と言う。仕方ないから、せっせと切って、どんどん包む。
 それでも、子どもたちが高校、大学生だったころの量までは作らなくてもよくなった。1番よく食べた息子が加わっていなからだ。そんなわけで、ギョウザの皮が少し余ってしまうことがある。
 ビールのつまみに買う事もある。チーズやソーセージや芋サラなどを包んで揚げると、これで缶ビール1本と、焼酎の水割り2杯はいける。しかし、ギョウザの皮1パックまでは使わない。完食するなら、ほかに日本酒2合はいる。包む中身のレパートリーはそれほど多いわけではないから、そこまではいかない。つまり皮は残ることになる。
 そこでギョウザの皮の活用法。アスパラガスは皮が固ければ、ピーラーでむく。軽く塩を加えてゆで、ギョウザの皮の直径に合わせてカットする。ギョウザの皮の上に丸いハムを置き、さらにその上にアスパラをのせる。アスパラは太さによって2本から3本。これを皮とハムで巻き込み、溶いたカタクリを端につけて、外れないようにして、“棒状ギョウザ”にする。フライパンに油をひき、ギョウザを転がしながら焼く。途中で蓋をして、少し蒸し焼きにしてもいい。
 これなら、普通のギョウザほど手間はかからない。ひだをつけて包む必要はない。しかし、子どもたちに食べさせようと思えば、大量のアスパラが必要になったに違いないアスパラは結構高い。(梶川伸)2024.06.14
 

更新日時 2024/06/14


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