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編集長のズボラ料理(632) マッシュルームチップス

マッシュルームチップス

 ポテトチップスはよく食べた。今も食べ続けている。
 食べる時には袋をT字型に切って大きく開く。パーティー開きと言ういらしい。みんなで食べる時に、食べやすいからだ。
 僕の場合、定年になってからは何人もで食べることはない。多くても娘と2人ぐらいのものだから、パーティー開きをする必要がない。それなら袋の上だけ切って、残りを中に残したまま、開き口をクリップのようなもので留めておけば、ポテトがしめらなくていい。
 でも、僕はそうしない。1人でも1袋を食べ切る確率は非常に高く、それならパーティー開きで食べやすい方がいい。
 バクバク食べると、指が油だらけになる。そう思うかもしれないが、そうならない。箸(はし)を使う。これがうちのチップス流儀となっている。上品そうに見えるが、単に指の汚れが嫌だから。ポテトチップスをあてにビールを飲もうものなら、グラスまでネトネトになる。これは僕のビール流儀に反する。
 ポテトチップスは食べ飽きない。いろいろな種類があるからだ。カルビーのポテトチップには、トリュフ塩味などというしゃれたものもある。大人のじゃがりこ麻辣(マーラー)ガーリック味なんてものもある。奥大和柿の葉すし味は、ポテトチップスの味にする必要があるのかと思う。
 チップスはジャガイモに限らない。山口県・秋吉台で食べたゴボウうどんには。ゴボウチップスが乗ってんいた。ラーメンを食べれば、ニンニクのチップスが乗っている。高いステーキ店には縁がないが、手ごろなステーキランチの店に行くと、運が良ければガーリックライスがついている。これはステーキ以上にうまい。ステーキなどいらないくらいだ。
 カボチャのチップスもある。オクラも。レンコンも。サツマイモも。つまり何でもチップスになる。鮭皮チップスなるものまで食べたことがある。
 今回はマッシュ;ルームを使った。大き目ものを選び、石づきを取って、厚めにスライスする。軽く塩、コショウを振り、ビニール袋に入れる。さらに小麦粉と粉チーズを入れ、マッシュルームをよくまぶす。それを油で揚げる。
 奥大和柿の葉すし味は、そのマイナーさに驚いたが。炙(あぶ)り柿の葉すし味にはあきれてしまった。柿の葉すしは普通、生のサバを酢でしめるが、まれに焼きサバを使うものがある。そんなニッチの味を追い求めるなんて。(梶川伸)2022.11.09

更新日時 2022/11/09


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