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編集長のズボラ料理(417) しめサバのチーズ・大葉はさみ

ミョウガなど好みのものを加えてもいい

 今回は、しめサバのチーズ・大葉はさみという料理名にした。正式には、しめサバのチーズ・大根・大葉はさみだが、長ったらしいから縮めた。
 それなら、しめサバのチーズはさみでいいではないか。大葉はチーズの方が存在感が低いし、値段が安い。大根にだって及ばない。省くなら大葉だろう。しかし、今回は大葉について少し書くので、チーズに泣いてもらい、大根には我慢してもらった。
 添えものではあっても、どうしても添えたいと思うものがある。1つが青ノリ。お好み焼きや焼きそばの時には外せない。歯にくっついて、お歯黒ならぬお歯青になったとしても、そんなのは大したことはない。
 もう1つはサンショウ。毎年、初夏にサンショウの実を売り出すと、大量に買ってきて、小さな実を細い茎から外して冷凍する。それを1年間かけて、添え物として使う。実を外す時、爪と指の間が真っ黒になるくらいは、大したことはない。
 サンショウは葉の方、つまり木の芽も好きだ。友人から小さな木をもらって、小さな庭に植えている。だから、急に添え物にしようと思っても心配ない、しかし、「急に」は、たいてい夜にやってくる。酒のあてに、冷ややっこがほしくなる。その上に木の芽を乗せたい。そこで採りに行く。暗いので、とげが手を刺すこともある。それでも大したことない。
 そして、大葉である。これは結構役に立つし、そのうえ安いから、しょっちゅう買う。しかし、スーパーの大葉には不満がある。たいていは場合は、みずみずしく見えるように、水がふってある。これが気に食わない。
 大葉は10枚か20枚が束になっていて、100円あまりで売っている。添えものだから、1回に使う量は多くない。残りを冷蔵庫に保管するが、水分のせいで、やがて腐ってくる。するとまたスーパーで買い、早めに消費すためにせっせと食べる。この繰り返しは、どうも納得できない。
 ある時デパートで、水をふってない大葉を見つけた。しかも、10枚1束になったものが10セット入っていて、100円ほどだから、当然買った。せっせ、せっせと食べる。それでもなかなか減らず、やがて冷蔵庫の中でしおれてしまう。そこで、また買いに行き、せっせの繰り返しをする。これも納得しがたい。
 しめサバを買ってくる。できれば切れているものが使いやすい。チーズと大根の薄切り(少し塩をふっておく)と大葉をサンドイッチ状にはさめば完成。大葉は添え物だから、料理法だけだと、ほとんど書くことがない。仕方がないから、前書きを大葉、いやオーバーにした。(梶川伸)2020.06.27
 
 

更新日時 2020/06/27


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