センバツ高校野球:履正社は広島・総合技術と対戦<br />
第83回選抜高校野球大会の組み合わせ抽選会が15日、毎日新聞大阪本社(大阪市北区)で開かれ、近畿地区代表の履正社高校(豊中市長興寺南)は、大会第4日の第2試合で、中国地区代表で春夏通じて初出場の総合技術高校(広島県三原市)と対戦することが決まった。
抽選会の後、履正社の坂本誠志郎主将(2年)は、「総合技術高校は強豪校の多い広島を勝ち抜いてきたチームで力はあると思う。これから情報も集めるが、まずは自分たちの野球をしっかりやりたい。優勝が目標だが、1戦目をきっちり勝つことが大事」と抱負を語った。岡田龍生監督は総合技術の印象について「うちも当然初出場だったことがあるが、開き直ってできるところが怖さ」と分析した。
履正社は昨夏の甲子園出場の原動力となったエース・飯塚が下半身にたくましさを増し、高校生離れしたリードをする主将・坂本捕手とのコンビは安定感抜群。秋季近畿大会のチーム打率は3割3分4厘と高く、そこに12試合で50犠打という堅実性が加わり、確実に1点を取りに行く野球で優勝を目指す。
対する総合技術は、昨秋の中国大会でベスト4に進出。俊足の選手が多くそろい、機動力を生かした野球が特色。重舎(おもや)塁主将は「履正社は全国トップクラスのチームで技術的にはかなわないが、気持ちを出して粘り強く戦いたい」と話した。
大会は3月23日から12日間の日程で、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行われる予定だが、東日本大震災のため大会を開催するかどうかは18日の臨時運営委員会で最終決定される。坂本主将は「大会が開催されれば、被害を受けた方々に感動を与え、野球がしたくてもできない仲間に、いい意味の刺激を与えられるよう必死にやっていきたい」と力を込めた。(礒野健一)
更新日時 2011/03/14