ちょっと味見を(1542) おかる・お好み焼き
友人が食べたいお好み焼きたあると言い、付き合うことになった。大阪市・千日前の「おかる」という店だった。正午開店の直前に行くと、すでに列ができ、私たちは40分待ちという人気の店だった。
豚のお好み焼き800円。鉄板のあるテーブルに座ると、店の男性が材料を入れたカップを運んできて、目の前でスプーンを使い、懸命にかき混ぜて、それを鉄板の上に乗せた。話しかけると、かき混ぜのせいで、右と左の腕の太さが違うと言って、両腕の見せてくれた。
お好み焼きを引っくり返した後、しばらくふたをして蒸す。できあがると、ソースを塗り、青ノリをかけてくれる。マヨネーズをかけるかどうか聞いてくれ、「かける」となると、小さなパック入りのマヨネーズを絞り出しながら、お好み焼きの上に絵を描いてくれる。私のものは、通天閣と「大阪」の文字だった。
食べると、ほんわかしたお好み焼きで、粉を溶く時に使ったであろうスープ・だしの味が強く、キャベツの甘みも感じた。しかし、1番印象に残ったのは、店の人たちの接客態度の良さだった。(梶川伸)2019.04.12
更新日時 2019/04/12