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編集長のズボラ料理(328) ナバナとアサリのオイスターソース炒め

酒蒸しが面倒くさければ、むきアサリを使う、そのかわり、コンソメスープの素も加える

 また、ややこしい季節がやってくる。ナバナとナノハナがスーパーに出始めたのだ。
 春を先取りして、酢みそ和えにでもしてみたい。しかし、この2つが同じものなのか、違うものなのか、それが問題だ。
 カタカナの場合、突き詰めれば「ノ」があるかないかの違いだけではないか。ナノハナは、「ノ」というものの花だと、ちょっと丁寧に書いただけのように思える。
 漢字で書くと、ナバナは菜花。ナノハナは菜の花となる。梅花を、梅の花と書くようなものではないのか。
 それならば、同じものだと表示してほしい。スーパーなどで売る時も、茎の部分を束ねる帯に、「ナバナ(ナノハナ)」と注釈風に示すとか、「ナバナ=ナノハナ」と表現するとか。しかしイコール(=)と断定できるわけではなく、ニアリー・イコール(≒)のようだから困る。
 そのモヤモヤ感に、ハナナ(花菜)まで加わるから、さらに混乱する。デジタル時代なので、0か1かで考えないと、世の中についていけないかもしれないが、ナとハ、ノだけで、世の中を表現しようとするのは、あまりにも無謀ではないか。
 ナバナはずるさもある。の「ナ」は何の菜っ葉を示しているのか、はっきりさせないので、無責任だと思う。
 ナノハナもいい加減なもんだ。ナンノハナ、いや何の花かというと、ナタネの花のはずだが、葉っぱの野菜の黄色い花は何でもかんでも、ナノハナにしてしまうのだ。
k>春が近づいてくると、「またややこしい季節が来た」と思う。それはナバナ
 ナバナはさらにややこしい。三重県桑名市に花を中心にした「なばなの里」がある。遊び仲間で、日本最大級のイルミネーションを見に行ったことがある。
 でも、何で「なばな」なのか。行ったのは2月の末で、ナバナがあってもよさそうだが、売り物はしだれ梅のゾーンとバゴニア館。
 今はもった高くなっているようだが、その時は入場料2000円。高いなあと思った物の、園内で通用する1000円の金券がついていたので得をした気にもなる。ベゴニア館は別に入館料が1000円いる。そこで、金券使いはたす。だとすると、入園料は高いのか安いのか、得をしたのか損をしたのか、「はっきりせい」と言いたくなる。
 「そこで」というわけでもないが、ナバナを使う。適当に切って、サッと熱湯に通り、少し柔らかくしておく。アサリは酒蒸しにして身を外しておく。フライパンに軽くオリーブオイルをひいて熱し、ナバナとアサリを炒め、酒蒸しの際に出たアサリノのスープを加えて炒め煮にする。軽く塩、コショウをし、オイスターソースでさらに味をつける。
 これもややこしかったら、ナノハナでもいい。調べたら、ナノハノ流通名がナバナだと書いてあるものもあったので。(梶川伸)2019.01.25

更新日時 2019/01/25


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