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ちょっと味見を(212) ユズコショウ焼き飯 

温かいご飯の方がパラパラになりやすい

 焼き飯はなぜ半球形なのだろう。子どものころ、いつもそう思っていた。
 食べに行くと、皿に盛りつけてあるのは、たいていが半球だった。理由が判明したのは、大人になってからだ。中華料理屋さんに行くと、大きなお玉のようなものを使って炒めている。炒め終わると、中華のフライパンをあおりながら、浮いた焼き飯をお玉部分に入れていく。この技を見るのが好きで、きっとけん玉はうまいのだろう、運動会の玉入れは得意だろう、などを想像しながら、でき上がりを待つ。お玉に入れたものを皿に盛るので、半球になる。
 半球の上に、なぜグリーンピースが乗っていたのだろう。数は覚えていなが、3つほどではなかったか。いつも乗っていたので、ひょっとして缶詰を使っていたのかもしれない。色を付け加えたいからと推定するが、緑色ならほかにもある。そこで僕が到達した結論は、焼き飯が半球なので、球形のグリーンピースで補てんした、というものだ。自慢ではないが、何ら根拠はない。
 カレーライスのご飯は、なぜラグビーボールを半分に切った形なのだろう。確か、アルミかアルマイトの型にご飯を入れて、それをひっくり返して皿に盛る。その位置は真ん中より向こう側で、手前にはルーを入れる。
 半ラグビーボール形のご飯には、なぜ筋がついているのだろ。考え出したら疑問は切りがない。これらは、ご飯とルーという単純な組み合わせの食べ物を、少しでも華麗に見せるアイデアに違いない。単なる加齢現象のたわ言で、何ら根拠はない。
 神戸のメロンパンはなぜ、カレーのご飯のような半ラグビーボール形なのだろう。普通の形のメロンパンは、サンライズというらしい。神戸の人は、それが全国標準でないことを、なぜ認めないのだろう。
 ユズコショウはなぜ、コショウではなく、トウガラシなのだろう。ユズトウガラシでいいではなか、と思うのだが。念のため、冷蔵庫に入ってい「柚(ゆず)こしょう」の瓶を取り出し、原材料名を見てみた。「柚子(ゆず)果皮、唐辛子、塩」の3つだけが書いてあった。
 さまざまな疑問を解決するためというわけではないが、ユズコショウ焼き飯を作ってみた。ご飯をボールに入れる。溶き卵のユズコショウを入れてかき混ぜ、それをご飯にかけてよくまぜ、ご飯をユズ卵でコーティングする。ネギを細かく切り、ベーコンを小さく切る。フライパンに油をひいて熱し、まずご飯を入れる。少し炒めてからベーコン、ネギも加えてさらに炒める。味付けは、だしの素の顆粒(かりゅう)、砂糖を少しずつ。最後の香りづけにしょうゆを回し入れる。
 お玉に入れる技術はないので、普通の皿に盛る。グリーンピースは、家族に嫌いな者がいるので使わない。(梶川伸)2016.09.06

更新日時 2016/09/06


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