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編集長のズボラ料理(164) ジャガイモ炒めアンチョビソース

ジャガイモの切り方は太目の方がいい

 なるべく地元のものを食べたい。そう思って、野菜はなるべく地元産品の店で買う。
 自宅近くのスーパー、近商ストアにも地元野菜のコーナーがあるからありがたい。しかも、入り口近くにあるから、たいていはまっしぐらにそこへ行く。地産地消の信念に基づく地元愛が根底にある。それほど種類は多くないのだが、値段はたいてい一般の野菜売り場より少し安い。
 「たいていは」と書いたが、それには理由がある。入り口のそばに、一般野菜の特売コーナーが毎日設けてある。地元コーナーの横で、しかも入り口側にある。だから、チラリと横目で見てから地元野菜に向かう。たまには立ち止まって、値段を見て、手にも取ってみてからにする。時々は、特売品を買い物かごに入れてしまう。地産地消の信念もそう固くはないかもしれない。
 国産の食品か外国産かといえば、日本のものを買うようにしている。米でも、野菜でも、肉でも。自国愛の信念に基づく。
 ただ、迷うことがある。日本にないものはどうするのか。例えばバナナ。これは仕方がないから、フィリピン産を買う。
 もともとが外国のものはどうするか。例えばザーサイ。これは迷う。瓶詰めに入った日本製のものもあるが、できれば丸ごと手に入れたい。そうなると、中国産になる。輸入食品の店では買う気にはならないので、神戸市の南京街では買ってみる。自国愛の信念も、案外やわなもんである。
 イタリア料理に適したアンチョビを、ソース状にしたものが使いやすい。いつもは味の素のものを使う。たまには本場のものを、と思ってイタリア製を探したが、目についたのはスペイン製で、それを購入した。ここまでくるとややこしくて、自国愛からは遠い話になる。
 ジャガイモを四角い棒状に切る。オリーブオイルをやや多めにして、フライパンで炒める。少し白ワインを振って火か通りやすくする。最後にアンチョビソースを振り、サッと炒めて皿に盛る。何だか洋風で、自国愛がないような気もするが。(梶川伸)2016.02.07

更新日時 2016/02/07


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