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押しつけ花物語(01) アジサイの青い色

アジサイのほか、ノゲシ、シモツケ、ムラサキカタバミなど

 押し花で遊んでいる。とは言っても、押し方を習ったわけでもなく、作り方やデザインを深く考えたわけでもない。だから、遊びである。それでも、100円ショップで買った額に入れると、誰かにもらってほしくなる。だから押しつけ花と呼ばれている。
◇     ◇
 うちの小さな花壇に、1本だけ小さなアジサイの木がある。去年は剪定(せんてい)に失敗したのか、全く花が咲かなかった。今年も心配していたのだが、6月の初めに花芽がのぞき、25日にやっと花に色がついた。
 色が見えてくる時期、アジサイは初々しい。まだ白い小さな花の先端が、ほんのりと空色になる。花は肉厚なのだが、色は沖縄の海のような透明感がある。やがて、白いところはなくなり、紫がかった青へと色を深めていく。
 ご近所のアジサイは、柔らかい赤が花の先端を染め始める。こちらはあまり色を濃くすることはなく、ざらついた赤ピンクの花に成長する。
 青と赤の色の淡いうちに、小さな花を少しいただいて、押し花にする。技量不足で、赤はくすんでしまう。みずみずさをなくしていまい、今年もまたアジサイに申し訳なく思う。(梶川伸)2014.06.29

アジサイ

更新日時 2014/06/29


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