このエントリーをはてなブックマークに追加

子どもと楽しみたい絵本 てくてく編⑳

「また あえたね」作:デヴィッド・エズラ・シュタイン 訳:さかいくにゆき(ポプラ社)

【また あえたね】
 「東風(こち)吹かば 匂ひをこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」という歌をご存知の方も多いことでしょう。私がこの歌を知ったのは、中学生のころです。この歌を知って、梅の花が大好きになりました。着物の柄も、食器も、とにかく梅の柄がやたらに多い。冬の寒さに耐えながら、桜のようには華やかではないけれど、小ぶりの花が、凛(りん)と咲く姿が大好きです。ウグイスの別名は春告(はるつげ)鳥、スノードロップは春告草、そして梅のことは春告花とも言われます。素敵な別名です。毎年近くにある梅林に行き、「今年も咲いたね」とつぶやきながら、写真を撮ります。この作品は、こぐま君が春になって、新しい葉っぱたちと出会えたことが描かれています。梅を見に行った時の私の気持ちを、代弁してくれているような気がして、思わず、この絵本を買ってしまいました。絵本ばかり買ってしまう私の言い訳です。「これ以上どこに置くの!」と家族の冷たい視線を感じる春です。(絵本を楽しむ会・M)

更新日時 2013/03/13


関連地図情報

関連リンク