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子どもと楽しみたい絵本 よちよち編27

「ハリーのクリスマス」作:メアリー・チャルマーズ 訳:おびかゆうこ(福音館書店)

【ハリーのクリスマス】
 私は長い間、1人っ子でした。毎日、公園や空き地で、色々な学年の人たちと遊ぶのが何よりの楽しみ。でも、夕方5時になると、みんな兄弟で、一緒に帰ります。「いいなあ~」と思いながらも、強がってそんなことは一言も、誰にも言いませんでした。私だけが1人ぼっちの帰宅。その上、母も働いていたので、7時ごろまで1人でお留守番。こんなに切なく寂しいことはありませんでした。お兄ちゃんが欲しかったのですが、それは無理というもの。だから、せめて弟か妹が欲しくてたまりませんでした。どうしたら、夕方一緒に家に帰る兄弟ができるのか、思いつかなかった。この作品のハリーはえらい! サンタクロースに子ネコを頼んだのですもの。こんな方法があったのに、気がつかなかったとは……。9年間待ってやっと、私にも弟ができましたが、一緒に家に帰るという日はとうとう来なかった。9歳も違っていると、もう、遊び方が違いすぎて……。(絵本を楽しむ会・M)

更新日時 2012/12/12


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