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子どもと楽しみたい絵本 てくてく編⑧

「こんとあき」作:林明子 (福音館書店)

【こんとあき】作:林明子 (福音館書店)
 私は、家族もあきれるほど、裁縫が大の苦手です。ボタンつけも何か理由をつけては、一日延ばしにしてしまうほどです。ある日、家の前で、3人の子どもたちを遊ばせていた時のことです。娘が急に兄を連れて、家に入ってしまいました。そういえば、家に入る前に、兄はこけていましたっけ。しばらくして、家から出てきた兄のズボンを見ると、膝のところに絆創膏(ばんそうこう)が……。なんと、真新しいズボンに大きな穴があいてしまったのです。3歳の娘なりに兄の大ピンチを、この作品の車掌さんのように救ったつもりだったのでしょう。そう、車掌さんは包帯ですが、娘は絆創膏という便利グッズを駆使したところがすごい!あきのおばあちゃんのようなお母さんなら、この涙ぐましい修復作業は必要なかったのでしょう。しかし、タイミングが良いというか、最悪というか、その日初めてはいたズボンだったのに、「あきのおばあちゃん助けてぇ~」って、叫びたい私でした。(絵本を楽しむ会・M)

福音館書店 林明子

更新日時 2012/03/21


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