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編集長のズボラ料理(751)  枝豆と竹輪のかき揚げ

枝豆の色が見えるように、衣ℋつけすぎないように 

 スーパーに行って、野菜や果物を買う時、いろいろな産地の商品に出会う。代表格はトマト。九州のものもあるし、四国のもの、近畿のもの、東日本のものもある。
 どの産地のものが多いがというと、奈良と京都と徳島となる。地元の京都府木津川市、隣接する奈良市の農産物を並べる地元コーナーがあるからだ。
 地元コーナーはありがたい。基本的に安い。ネギなど時には、直径5センチもある束を200円台で売っている。レジの女性が驚いて、「これは安いですね。あとで私も買おう」と話しかけてきたこともあった。
 タケノコのシーズンもいい。山城タケノコの産地も近く、朝掘りの新鮮なものが並ぶ。
 徳島のものが多いのは、1つのスーパーの売り場の一角に、なぜか徳島の農産物のコーナーがるからだ。大阪のテレビ局が徳島県の天気予報を流すのは、電波が届くからだが、スーパーの徳島コーナーはなぜあるのか、聞いたことはない。しかし、シイタケがお買い得で、重宝している。
 枝豆も産地の数が多い。スーパーでは初夏に、まず大阪府八尾市産から並ぶ。その後は、怒濤のように各地から枝豆が押し寄せる。大産地の岐阜はもちろん、最近人気の黒豆は、岡山の作州黒豆、京都府の丹波の黒豆、富山ブラックなど。ブランドものでほかには新潟の茶豆、山形のだだ茶豆。山形産では「秘伝ハッピー豆」なんでいうのもある。
 もしろん地元のものもある。木津川市も黒豆は「黒枝豆たんくろう」で対抗する。奈良も負けじと、「KAWAI BLACK」としゃれた名前をつける。
 枝豆は塩ゆでだけでいいので、ビールのつまみにはもってこい。でも、たまには手間をかけてみる。
 枝豆は塩ゆでしたあと、さやからはずし、さらに薄皮もむく。竹輪を薄い輪切りにする。2つをビニール袋に入れ、小麦粉を加えてまぶす。小麦粉をボールに入れて、コーンスターチとコンブ茶を少し混ぜ、水を加えて天ぷらの衣にする。枝豆と竹輪に衣をつけ、油でかき揚げにする。
 枝豆は名前もおもしろい。ちゃちゃまる、たまふくら。静岡には焼津勝夫枝豆もある。カツオなのか枝豆なのか。湯あがり娘、ふるさと娘、茶っころ姫……。そんなおもしろさが枝豆にはあるので、ついつい買ってしまう。本当はビールを飲みたいだけだが。(梶川伸)2024.08.19

更新日時 2024/08/19


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