子どもと楽しみたい絵本 てくてく編③
【ちいさなヒッポ】作:マーシャ・ブラウン 訳:うちだりさこ(偕成社)
動物園で、カバ舎の前を通りかかった時、子どもたちが声を上げながら、後ずさりをしているところに出くわしました。どうしたのかとカバ舎のほうを見ると、すごい勢いで走ってくるカバの姿が目に飛び込んできました。のんびり過ごしているイメージしかなかったので、びっくり。調べると、時速40キロくらいで走り、子育て中の雌のカバはとても気性が荒く、必死で子どもを守るそうです。この作品は厳しい自然の中で生きていくカバの親子を描いています。常にお母さんのそばにいたヒッポも、お母さんから離れて冒険したくなります。そんなヒッポを狙うワニ。お母さんが、ワニからヒッポを守る時の姿は大迫力。見ごたえのある美しい版画とともに、アフリカの自然をお楽しみください。(絵本を楽しむ会・M)
=地域密着新聞「マチゴト豊中・池田」第22号(2011年5月26日)
更新日時 2011/05/23